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『勝ち組講座』では、現在この講座を開催中です。
- 勝ち組講座から一部抜粋 -

 

「勝ち組講座」第7学期

第8回  北京オリンピックとチベット問題   2008-04-15

 
 チベット人の決起とそれに対する中国政府の強行な対応に、国際世論が揺れている。ドイツやイギリスの首相はオリンピック開会式に出席しないと宣言し,フランスのサルコジ大統領も条件付きの出席というスタンスをとっている。またロンドンやパリでの聖火式典がストップしたりリレー路が変えられたりもしたがこういった事態は近代オリンピックでは初めてのことである。

 今のところ世界世論は圧倒的にチベット側に同情的だが中国にとってはそんなことは痛くも痒くもない。彼らはチベットは歴史的に中国の一部であり、1950年の人民解放軍によるチベット侵攻は長年農奴として抑圧されてきた人々を解放するための戦いであったと主張し続けてきた。チベット側も独立国家であったという歴史的事実を挙げ、1951年の中国による軍事占領は国際法違反と主張する。しかしこの論争は不毛ともいえるものですでにチベットは事実上中国のものとなってしまっている。中国得意の人海戦術が功を奏してチベットは完全に漢民族の領土となってしまったからだ。現在ではチベットにおける漢民族とチベット人の比率はすでに逆転しているという専門家もいる。これを理解して...


「勝ち組講座」第7学期

第7回  センチメンタルジャーニー (part 2 )   2008-03-19

旅情:南イタリア

  昨年の暮れスイスの旅について書いた。ヴァカンスとはいえ得るものは大分あった。20世紀の偉大なるア−ティスト チャーリー チャップリンの墓参りはできたし、スイスの永世中立姿勢が揺るぎない防衛意識と国民の世界に通じる常識で成り立っていることもわかった。ローザンヌやヴィヴェイの町の美しさ、歴史と伝統、清潔さ、ジュネーヴやチューリッヒへのアクセスの利便さなどを考えるといつか住んでみたいところだ。
閑静ですべてが落ち着いているスイスに比べると南イタリアはまったくの別世界に見える。ナポリ空港はそれほど大きくはないが大分くたびれている。その上節電しているためかやや暗く周囲は雑然としている。ホテルからのリムジンの運転手が出迎えてくれた。(外国旅行をするときは前もってホテルのリモを頼んでおいた方がいい。運転手は皆英語が堪能だし荷物の心配もいらない。少々金はかかるが不必要なトラブルに巻き込まれるよりはましである)。
  高速道路に入って南に向かう。周囲は住宅街だがアパートが圧倒的に多い。それもはっきり言ってスラム化してしまっている。経済的に裕福な北イタリ...


「勝ち組講座」第7学期

第5回  中東和平合意と3人の小人   2008-01-14

 2008年の年明け早々アメリカのブッシュ大統領が中東を訪問した。昨年の11月末にメリーランドのアナポリスで行われた中東和平会議のフォローアップであったのはいうまでもない。会議終了後ブッシュは中東和平は2008年の末までに合意すると大見得を切ってしまったからだ。
 
 アナポリス会議は中東和平を巡って過去最高の50ヶ国が参加したことによって世界の注目と期待を集めた。特にアラブ連合諸国が参加したことは大きなプラスと考えられた。彼らが会議をバックアップすることによってパレスチナ代表のアッバスはアラブのお墨付きで事を進められるからである。この意味するところは大きい。
2000年の7月当時のアメリカ大統領クリントンはキャンプ デーヴィッドにアラファトとバラック イスラエル首相を招いてパレスチナ和平のためのブローカー役を担った。和平のための条件はほとんどそろっていた。特に東エルサレムの最終的地位についての妥協にもこぎつけた。バラックはクリントンの説得を飲んで和平案に同意。
しかしアラファトは躊躇した。彼の頭の中にはアラブ諸国に対する恐れがあった。彼らの承諾なしで和平の条件を受け入れたら...


「勝ち組講座」第7学期

第4回  センチメンタル ジャーニー ( part 1 )    2007-12-16

 この講座が2007年最後の講座になるわけだが今回は少々くだけたテーマにしてみたい。
 題して“センチメンタル ジャーニー”。

 10月から11月にかけて2週間の休暇をとってヨーロッパに行ってきた。ジャーナリズムの世界に入って30年ほどたつがこれだけ長い休暇は初めてのことだ。何も考えずにただボケーと過ごすのもいいことだと実感させられた。
 
 まず10月19日パリに入る。おりしもパリでは交通組合のストライキがおこなわれていた。彼らのストライキは珍しいことではない。何か気にいらないことがあるとすぐにストに突入する。今回は新大統領サルコジの政策に反対した。サルコジは選挙戦の当時からフランスは変わらなければ世界の流れについていけなくなると度々繰り返してきた。
 特に彼らがやりだまに上げたのがこれまで国民が当たり前ととってきた福祉の大盤振る舞いや年金の早期支払い、官僚による時間と金の無駄使い、競争力をつけられない教育、労働時間の短縮などだった。当選後彼は早速これらの問題にタックルし始めた。
 その最初が交通組合に対する就労年の延長だった。現在国鉄の労働者は定年が55歳。この時点から年金がもら...


「勝ち組講座」第7学期

第3回  世界の流れ ( part 3 )   2007-11-12


 これまでの2回の講座でアメリカの権威とクレディビリティの失墜、ロシアの表向きの力とその実力について述べた。
今回は中国について語る。
 アメリカがイラクでつまずいている間に急速にその国際的プレゼンスを延ばしてきたのがロシアと中国である。
 特に中国のトラックレコードは驚異的とも言える。 二桁の成長率、軍事力の大幅な拡大、月への無人ロケット打ち上げ、世界一となった外貨保有をバックに、ヨーロッパやアメリカの企業や不動産の買収、資源を求めてアグレッシヴに展開される外交、世界中を跋扈する中国人の観光客たち。 一昔前にヴェルサイユ宮殿を訪れる中国人の団体がいただろうか。 それが今では毎日のように数百人単位でやってくる。 スイスのローザンヌしかりイタリアのカプリ島やアマルフィしかり。
 これらの現象を見ると21世紀は中国の時代になりつつあるように映る。 中国がアメリカに軍事的に対峙し得るスーパーパワーなると考える専門家もいる。 中国人自身もそう考えているようだ。中国に最初に行ったのは15年も前のことだったが、当時の中国人は実に謙虚だった。 だがここ5年間で大きく違ってきた。
 よく言えば自信満...


 
 
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