伊藤敦君はビジネス的かつテクニカルな角度から現在の日本を見ているのが興味深い。

今日本の企業でも採用し始めている国際規格にISOと言うものがありますが、そこにプラン(P)ドゥー(D)チェック(C)アクト(A)で企画をして成果の検証、対策をするというものがあります。今回の宿題の結論から先に言えば、日本はPが曖昧だと言う事です。本当はPDCAの内、大切なのはCとAなのですが、今、日本全般にDだけと言いますか、DがPになっていると言えると感じます。右肩上がりの時はDだけで良かったと思います。良い学校へ行き、大企業へ入る。会社だって仕入れ先、顧客と仲良くしていれば良かったのだろうと思います。
 小泉首相が就任した時最近の首相には珍しくプランを言いました。国民は一斉に期待しましたが、なかなかDが出てきません。マスコミはDしか報道せずチェック機能はなく、もちろんA対策などは提案出来ません。
 くだらなく、下品な話題ばかりのテレビ、D≒現象面だけ大げさに報道するワイドショー&ワイドショーニュースもかなり問題で国民がPが建てられない原因のひとつと思いますが、ケネディー大統領がニューフロンティア計画をレーガン大統領が強いアメリカをプランとしたように、日本そのものから個人に至るまでもう少しこうしたい、こうなりますというものがあればD=行動も変わってくるのだと思います。
 まずプランを建てる、その達成のための行動計画、実行をする、プランに対してのチェックをする、そして対策を建て実行し、またチェックをして対策を建てる。日本人は明確な目標があればなんとかする国民だと思います。


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